ANAカードのキャッシングは旅行好きにオススメ!実態を徹底解剖

飛行機をよく利用している方なら、航空会社のマイレージについてはご存知かと思います。ANAが展開しているANAマイレージクラブには、マイルがお得に貯められる「ANAカード」というものが存在します。

航空会社が提供するカードだけあり、国内だけでなく海外でも強い味方となるカードです。今日はこのANAカードのキャッシングについて紹介します。この記事さえ読めば、ANAカードで現金を借りる方法が身につきます。

ANAカードキャッシングの特徴は?

詳細を紹介する前に、まずはANAカードのキャッシングについてカンタンに紹介します。特筆すべきポイントは以下の3つです。

  1. カードを持っているだけでマイルがもらえる
  2. 海外に頻繁に行く方にはぴったりなカード
  3. 国内外問わずキャッシング可

入会時だけでなく、2年目以降も継続時にマイルがたまりますので、普段からマイルを貯めている方には持つ価値のあるカードです。

航空会社のカードだからキャッシングはできない、ということはなく、他のカード同様キャッシング機能も付帯できます。ANAカードのキャッシングは海外でも利用可能。また、カードを持っているだけで旅行保険に加入でき、万が一の際の補償も手厚いです。航空会社のカードならではですね。

では、ANAカードのキャッシング内容について詳しく見ていきましょう。

ANAカードとはどんなカード?

まずはANAカードの概要について確認をしましょう。ANAカード(エイエヌエイカード)は、その名の通り全日本空輸グループ(ANA)が提供しているクレジットカードのことです。ANAマイレージクラブの会員向けに展開されています。使うことでマイルをためられることが最大の特徴です。

国際ブランドにより申込先が異なる

ANAカードの発行は、ANAではなく提携先のカード会社が行っています。申込をする国際ブランドにより発行会社が異なりますので注意が必要です。

ANA VISAカード 三井住友カード
ANA マスターカード 三井住友カード
ANA JCBカード JCB
ANA ダイナーズカード 三井住友トラストクラブ
ANA アメリカン・エキスプレス・カード アメリカン・エキスプレス

ANAダイナーズカードとANA アメリカン・エキスプレス・カードは年会費が高めに設定されています。それぞれ税抜き27,000円、7,000円です。

年会費が高いと、その分手厚い保障や特典が付帯しているのですが、キャッシングだけを目的として発行をするには向かないカードであると言えます。この項目では、キャッシングをメインにそれら以外のカードをメインにまとめていきます。

ANAカードのキャッシングの特徴

ANAカードを使ってキャッシングをする際は、以下の条件が適用されます。

金利 年15.0〜18.0%
限度額 0〜100万円
※審査によって決定します。

キャッシングの限度枠とは別に、ショッピングと共通の「総利用枠」が20万〜100万円で設定されています。ショッピングで多く使うとキャッシングの利用枠がその分減るようになっています。

申込ができる条件

クレジットカードは高校生を除く18歳以上であれば誰でも申込ができます。キャッシングは本人に安定した収入がある場合のみ申込が可能です。未成年の方は保護者の同意が必要となります。

実際の申し込みの流れを確認しよう

ANAカードの申込方法は、大きく分けて郵送とインターネットの2通りです。郵送の場合、カード会社のホームページで書類を取り寄せ、申込書を記入し郵便で送ることになります。

カード発行までにはかなりの日数(1ヶ月程度)が必要な上、郵便を送る手間もかかります。インターネットでの申込がおすすめです。

ここではインターネットを利用して申し込む方法を紹介していきます。

インターネット申込みは2パターン

支払い先に設定する予定の口座が、オンラインでの口座設定に対応しているかどうかで日数が変わります。設定できるのは三菱UFJ銀行やみずほ銀行を始めとした都市銀行や地方銀行など、全国の様々な金融機関が対応しています。自分の使いたい口座が対応しているか、あらかじめ申込ページで確認をしましょう。

オンラインで口座設定ができる場合は、振替申込書類のやりとりをする必要がなくなるため、3営業日〜一週間程度でカードを受け取ることができます。

申込の手順(インターネットの場合)

1.申込

規約や同意条項を確認したあと、必要事項を入力します。キャッシングは希望をしないと審査自体が行われませんので、キャッシングをしたい方はこの時一緒に申込をしてください。入力した内容にミスがあったり、虚偽の内容があったりすると、審査に通らない場合もありますので、必ず正確に入力をしましょう。

2.申込完了

申込が完了すると「申込番号」が発行されます。審査の経過を確認する際に必要ですので、必ず控えておいてください。

この後は、支払先の口座がオンライン設定に対応しているかどうかで流れが異なります。

3-a.オンラインで口座設定できる場合

申込の途中で口座設定を選択することができます。各金融機関のサイトに遷移し、口座振替の設定をしましょう。

審査の結果は最短でその日のうちにメールで届きます。状況によっては数日かかる場合もあります。カードは申込から1週間程度で簡易書留で届きます。

3-b.オンラインで口座設定ができない場合

申込が終わったあと、およそ一週間程度で書類が届きます。内容を確認し、必要事項を記載した後に返送をしてください。書類が申込先に届いてから本審査が行われ、審査結果がメールで届きます。カードが発行されるまでは2〜3週間程度かかります。

以上の3ステップでANAカードを使ってキャッシングすることが可能になります。次章では、自分の限度額や金利がいくらなのかを確認する方法を紹介します。

自分の限度額や金利を確認するには?

カードが届くと、書面で限度額や金利を確認することができます。しばらくはその内容でキャッシングをしていくことになりますが、キャッシングの限度額は利用状況によって変動することも珍しくありません。自分の限度額や金利はどこで確認をすればよいのでしょうか。確認方法はこれから紹介する2つのパターンがあります。

1.会員専用のページで確認

発行したカードがVisa、マスターカードの場合は三井住友銀行の会員専用ページVpass(ブイパス)、JCBの場合はJCBの会員ページであるMyJCBにログインをすると、好きな時に限度額や適用利率などの確認ができます。

2.自動音声電話でも確認可能

会員専用の自動音声サービスに電話をすると、アナウンス音声で24時間いつでも利用可能額を確認できます。利用の際にはカード番号と暗証番号が必要です。

基本的な情報がわかったところで、次章では審査基準を確認していきます。

キャッシング枠の審査基準

申込をする上で一番気になるのは「審査に通るかどうか」ですね。ANAカードの審査基準はどうなっているのでしょう。

ブランドによって審査する会社が異なる

まず気をつけていただきたいのが、カード審査を行うのはANAではなく、提携しているカード会社だということです。先述の通り、ANAカードはカードブランドによって発行会社が異なります。

では、審査する会社が違えば審査方法が大きく異なるのか?というと、そのようなことはありません。ANAカードの審査に影響する事柄はどのブランドでも同じです。

審査に必要な情報をこれから紹介していきます。

個人信用情報は必ずチェックされる

銀行や消費者金融からキャッシングする時と同様、申込をした際は個人信用情報を参照されます。他社で長期延滞や貸倒などを起こしていたり、債務整理などをしていた場合はその情報(ブラック)が最長5年記録されています。ブラック情報がある場合はカードを作ることもできません。

他社の借入状況も非常に重要

個人信用情報で分かるのは、事故情報だけではありません。他社での借入状況も分かります。あまりに多くの会社を利用していると、金額に関係なく断られる恐れがあります。

また、ANAカードのキャッシングは総量規制の対象です。他のクレカ、消費者金融も含め、年収の3分の1までに借り入れが制限されますので注意しましょう。

クレヒスがない場合も審査に通りにくい

学生の方や20代前半の方なら珍しいことではないのですが、30代以上で個人信用情報の情報が何もない状態も逆に審査に通りにくくなります。クレジットヒストリー(通常クレヒス)がない、という状態で、ホワイトと呼ばれたりもします。

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0代を超える方であれば、何らかのローンを組んだ経験がある方が大半です。クレヒスが全くない状態だと「金融ブラックが消えたばかりで、しばらくローンが組めなかったのではないか?」と疑われます。他のローンやカードなどでクレヒスを積み重ねてからの申込をおすすめします。

収入が多く、安定しているほど審査に通りやすい

個人信用情報の情報以外で、最も審査に影響を及ぼすのは収入です。収入もただ高ければよいというわけではなく、より安定しているほうが審査に通りやすくなります。アルバイトより正社員のほうが、また勤続年数が長いほうが限度額も高くなる傾向があります。

これらの審査は新規申し込みの時以外にも、限度額を増やす際にも行われます。次章で、増枠したいときに知っておきたい情報をまとめました。

限度額を増やす方法

しばらくは申込時の限度額でキャッシングをしていくことになりますが、優良な取引を続けていると限度額が上げられるようになる可能性があります。限度額を増やすにはどうすればいいのでしょうか。

会員ページで申込ができる

インターネットの会員ページより、好きな時に申込ができます。審査にかかる日数はカードの種類によって違いがあります。Visaやマスターカードなら最短で30分、長いと一週間程度。JCBは1週間〜2週間程度で、いずれもメールで結果が分かります。

電話でも申込可

自動音声ダイヤルでも増額申込ができます。Visaやマスターカードの場合、電話で申込をすると郵送で申込書を提出する事になります。余裕を持った申込をしましょう。

審査基準は前章で紹介した通りで、過去に優良な取引をしていることが大前提です。

実際の借入方法

利用枠に余裕があればいよいよ借入です。キャッシング方法は、ATMと振込の2種類あります。

1.ATM、CDからキャッシング

セブン銀行ATM、ローソンATM、E-netなどの各コンビニATMや、全国の銀行や信用金庫など、様々な金融機関のATMよりキャッシングができます。クレディセゾン、エポスカードのCDも使えます。

利用金額が1万円以下の場合は税込み108円、1万円を超える場合は216円の手数料がかかります。

2.振込でキャッシング

支払先に指定している口座に、手数料無料で振り込みをしてもらえるサービスがあります。ネットの会員ページへのログイン、もしくは自動音声電話サービスで申し込みが出来ます。

申込から振込までは最短で数十秒程度ですが、金融機関の営業時間外の場合は翌営業日以降になります。

実際の返済方法

借りたあとは返済をしていくことになります。返済の細かい決まりについては、カードブランドによって若干の違いがありますので注意しましょう。

期日と返済方法を確認

毎月15日締め、翌日の10日に口座から引き落としがされます。Visaとマスターカードは月末締め26日払いも選べます。返済回数は1回もしくはリボ払いです。(JCBはリボ払いのみ)

前倒しで返済をしたい場合

お手持ちのカードを使って、好きな時にATMやCDから返済ができます。また、インターネットの会員ページで振替の金額を変更することも可能です。

返済金額を減らしたいとき

リボ払いでも所定の返済が難しい場合、会員ページで振替金額を低く変更できる場合があります。もう変更ができない場合、変更しても支払いが難しい場合は、早めにカスタマーセンターに連絡をして相談をするようにしましょう。

ANAカードで海外キャッシングをする方法

ANAカードは海外でもキャッシングができます。空港や繁華街に設置されている、カードブランドのステッカーが貼られているATMやCDでキャッシングが可能です。

両替するよりお得な場合も多い

日本円から現地通貨へ両替をする際には手数料がかかります。ATMでのキャッシングは国内での利用同様、手数料と利息がかかるのですが、すぐに返済するのであれば両替をするより安くすむ場合もあります。

利用可能額を前もって確認しよう

「海外キャッシング枠」は通常のキャッシングとは別です。状況によっては申込をしなくてはいけない場合もありますので、旅行に行く前に早めに確認をしておくと安心ですね。

カードローンとの違いは?

ANAカードでのキャッシングを検討している方の中には、カードローンも検討している方もいると思います。ANAカードはカードローンとはどう違うのでしょうか。カードローンとの違いは以下の3つです。

1.付帯サービスが沢山ある

ANAカードには国内・海外旅行の際の保険、空港や機内でのショッピング割引など、空港を利用する方にとっては嬉しいサービスが沢山あります。一般的なカードローンではこのような特典はありません。

2.海外でキャッシングができる

ANAカードは海外での買物はもちろんのこと、海外でのキャッシングもできます。カードローンは国内での利用に限られますので、海外に持っていくのには向きません。

3.金利が高めで、限度額は低め

ANAカードのキャッシングは15.0%〜18.0%で、限度額は最高で100万円と、カードローンに比べると金利が高く限度額が低めです。しかも最初から100万円を使えるわけではなく、契約直後は5万〜最高でも50万円と、大型のキャッシングはできないようになっています。

それぞれの違いがわかったところで、どう使い分けるのが賢いのかを紹介します。

どういう使い分けがおすすめ?

ANAカードとキャッシングはどのように使いわければよいのでしょうか。 (ANAはカードローンを展開していませんので、一般的なカードローンを例に紹介します。)

旅行に行くならANAカードがおすすめ

上でも述べたとおり、ANAカードを持っていると空港等での買物が割引になったり、手続きなしで旅行保険に入れたりと、飛行機を利用する方には嬉しいサービスが多いです。飛行機を使う機会が多い方であれば、ANAカードは持っていて損はないでしょう。

ANAカードはマイルがどんどん貯まる

ANAカードは普段の買物でもマイルが貯まっていきます。カードローンにはポイント制度がないことが大半ですので、何か付加価値が欲しい方はANAカードがおすすめ。

大きい金額を借りたい場合はカードローン

ANAカードはとても便利ではありますが、キャッシングの限度額はカードローンに比べると低く、利率も高いです。すぐに返済するのであれば大きな差はありませんが、大きな金額を毎月コツコツと返済していく場合、利率に大きな違いが生じます。

大型のキャッシングをしたいときや、返済に長い期間がかかりそうなときはカードローンを選びましょう。

キャッシングができない理由と対応策

ANAカードを使っていると、急にキャッシングができなくなる、というトラブルに見舞われるケースがあります。原因は様々ですが、いざという時に慌てないよう、原因と対応策の例を紹介します。

振替ができなかった

返済が滞るとカードは使えなくなります。振替ができない際の対応はカードによって異なりますので、早めにカスタマーセンターに連絡をし指示を仰いでください。支払いが向こうで確認出来次第、再度利用が可能になります。

限度額がオーバーした

ショッピングで使いすぎるとキャッシングで利用できる分が減ります。旅行に行った後など、想定していたより使いすぎていた、ということがあるかもしれません。多く使った後は利用可能額を確認するようにしましょう。

まとめ

では最後に、ANAカードについてまとめましょう。

飛行機をよく使うなら必携とも言えるカード

旅行保険が付帯していたり、マイルが貯まったり、空港のお店などで割引が受けられたりと、飛行機を使う方にとっては非常にメリットが多いカードです。

マイルは貯まるが、年会費に注意

ANAカードは毎月継続するだけで1000マイルが貯まるようになっています。しかし年会費が無料なのは初年度だけで、2年目以降は所定の年会費(通常カードなら2,100円)がかかります。つまり、単にカードを持っているだけでは損をすることになるので注意が必要です。

キャッシングだけが目的なら別のカードも選択肢に

普段より飛行機を使っていたり、マイルを貯められる機会が多いのであれば、持っていて損はないカードです。しかし単に持っているだけでは年会費がかかります。キャッシングではマイルが貯まりませんので、キャッシングだけが目的なら他のカードも視野に入れましょう。

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